一昨日ぐらいだったんですけど、ニュースを見ていたらふと目に飛び込んできたんですよね。

 電子コミック「11円」セールで売り上げ3億円超 トップ作家に印税1億3000万円 「常識打ち破る数字」 - ITmedia ニュース 電子コミック「11円」セールで売り上げ3億円超 トップ作家に印税1億3000万円 「常識打ち破る数字」 – ITmedia ニュース

タイトルが目に入ってきた時は正直、虚構新聞のたぐいかと思ってたんですけど、すごく真面目な記事で逆にあせるという。

そもそも電子コミック11円セールと売上3億円っていうのが自分の中ですごいギャップになっていて、どんな戦略をたてればそんなに売上をたてることが可能になるのか謎すぎたんですよね。

で記事を読んでみると目頭が熱くなるというか、1人で

「うぉぉおおお、おめでとうございますぅう!!!」

ってテンションが上がってしまったんですよ。

自分は別に漫画業界の人でも出版業界の人でもないし、佐藤秀峰さんの親戚でも知り合いでもないです。

ただの漫画好きの夜のハローワーカーなんですけど、なんでこんなに目頭が暑くなってテンションもマックスになったのか。

それは佐藤秀峰さんの苦労を自伝漫画で知っていたからなんですよね。

佐藤秀峰さんの「漫画貧乏」は是非読むべし!

これなんですけど、佐藤秀峰さんの生い立ちから漫画家としての活動、出版業界への疑問や漫画家のお給料や原稿料、お金の流れ方なんかを自分の体験談と合わせながら説明しているんですよね。

全て漫画ではなくて、半分ぐらいは読み物になっています。

読み物は佐藤秀峰さんの心の声や疑問、漫画業界の具体的なデータをこんな暴露しちゃっていいの??というぐらい書いてあるんですよ。

これが「うわぁーこんなに漫画家って大変なのか・・・。

って勉強になるんですよね。ただ、勉強になるといってもやっぱりこれは漫画。

一冊の読み切りなんですけど所々に「海猿」や「ブラックジャックによろしく」などのカットが入っていて、特典映像もりだくさんの面白い一冊に仕上がっているんです。

これが「漫画貧乏」を読んだ後に得した気分になる理由なのかもしれません。

そもそも佐藤秀峰(さとうしゅうほう)ってどんな人?

wikipediaの引用もいんですけど、実は「漫画貧乏」で書いてあるので少し抜粋してみましょう 笑

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佐藤秀峰さんは北海道中川郡出身の漫画家です。1993年4月に大学卒業と同時に上京してきたんですよね。

そして、漫画家アシスタントとして仕事をしながら自分の作品を描いていきます。

その作品がアフタヌーンの四季賞に入選!

1997年1月「アフタヌーン」四季賞冬のコンテスト準入選受賞 作品名「対自核」

1997年4月「アフタヌーン」四季賞春のコンテスト準入選受賞 作品名「PROMISEDLAND」

1997年7月「アフタヌーン」四季賞夏のコンテスト準入選受賞 作品名「金子さん」

賞をとるも月刊アフタヌーン編集部より「もう賞に応募するのはやめてくれ」と言われたそうです 笑

笑ってはいけないような笑っていいようなw

そんな経歴をもつ佐藤秀峰さん、ついに1998年3月 短編「おめでとうォ!!」が週刊「ヤングサンデー」に掲載されます。

ついに漫画家としてデビューするんですよね!

週刊ヤングサンデーに「キムラー」や「ハードタックル」と掲載され、1998年12月に初の連載漫画「海猿」が週刊ヤングサンデーにて開始されます!

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第一話も読者アンケートで2位を獲得!翌年の1999年には「海猿」の単行本第1巻が発売されました。

何もかもが順調に来ているように思えた矢先、転機が訪れます。

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編集部の独断で表現の一部が削除されるという自体に。その後も度々セリフが無断で変更されます。

これにプッツンきてしまったのが佐藤秀峰さん。編集部と度々衝突を繰り返すはめに。

そうしてことが積み重なり「海猿」の連載中止を正式に申し入れる形になるんです。

こうして佐藤秀峰さんが出版業界や編集業界に自らメスを入れていくんですよね。

そして佐藤秀峰さんといえば、

や初の連載マンガ、

初の歴史物マンガの

も有名ですよね。

「漫画貧乏」の感想は?

とにかく眼が点になりましたね。

それはマンガ業界のことをあまりに知らなすぎたからです。

漫画家ってもう売れれば印税生活でウハウハだぁ!!なんて考えていたんですけど、現実は全く違うと。

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第1話の「10年後、漫画はあるのでしょうか?」

ここからは文章を中心に進んでいくんですけど、この第一話ですでに驚かされます。

月に80万の収入があっても赤字。

これやばくないですか??なぜ赤字なのか??それはこの「漫画貧乏」を読めば全てわかります。

そして、この現状を打破するために、佐藤秀峰さんは、とあることを思いつくんですよね。

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第9話の「出版社を介さない漫画家と読者の関係」

「漫画貧乏」で1番に主張したかったことなんじゃないいかと。

佐藤秀峰 on WEBの開設なんですよね。インターネットのサイトで漫画を読めるようにするサイトです。

しかも漫画家が独自に立ち上げるというのがミソなんですよね。

2016年現在、kindleや無料でマンガの読めるアプリなど数多くありますが、佐藤秀峰 on WEBが立ち上がったのが2009年2月の話。

決済システムやサイトのシステムづくり、漫画家の確保など多岐にわたる問題がずっしりとのしかかってくるんですよね。

さらに、サイトよりも以前の問題として、描いたマンガは誰のものであるのか?

といった根底からメスをいれるところから佐藤さんは取り組んでいったんです。

もう、この佐藤秀峰さんの努力や気持ち、モチベーションに深く感動しましたね。

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「バカにしかできないことがあるんだぜ」

気取ってないですけど、自分はこのセリフが1番印象に残りましたよ。

まとめ

冒頭で紹介した、11円セールで売上3億円がなぜ記事になって、そして感動したのか?

それは「漫画貧乏」の中でで佐藤秀峰さんがどれだけ努力して業界と戦ってきたのかを知っていたからなんです。

おそらく、この漫画を読んでなかったらあの記事は大して心に響かなかったと思います。

是非みなさんにも読んで見て下さいね!

追記 2016年6月1日現在ですが、佐藤秀峰さんのnoteで「電子書籍はなぜ儲からないのか??」というのが話題になってます。

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電子書籍はなぜ儲からないのか? | 佐藤秀峰 | note
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