ひょんなことから、SMUGGLER(スマグラー)のことを知りまして、作者をみたら真鍋昌平さんと

「おぉ、闇金ウシジマくんの作者じゃん!」

と妙な興奮とともに衝動買いしてしまった作品ですね。

もともとアンダーグランドな作品は大好きでして、スマグラーはアングラジャンルでぜひよんで頂きたい一冊。

スマグラーってどんな作品?

作者は真鍋昌平さん。

真鍋昌平さんと言えば大ヒット作品「闇金ウシジマクくん」が有名ですが、その他にも「THE END」の4巻完結マンガ(これも衝動買いしました 笑)も出しています。

暴力的なシーンやセリフ、シーンに応じた独特の眼の描き方が特徴です。

まずは真鍋昌平さんについてちょろっと

小学校の頃に「ドラえもん」を読んで感動し、漫画家を意識する。1993年に渋谷パルコのフリーペーパー『GOMES』主催のGOMES漫画グランプリで「ハトくん」がしりあがり寿賞を受賞しデビュー。

その後グラフィックデザインのアルバイトを経て、1998年に「憂鬱滑り台」がアフタヌーン四季賞夏のコンテストの四季大賞を受賞し再デビュー。

2000年より『月刊アフタヌーン』に「スマグラー」「THE END」を連載する。

2004年より『ビッグコミックスピリッツ』で「闇金ウシジマくん」を連載中。

同作品は社会の底辺にいる人々の生活や心理を克明に描き注目を集め、第56回(平成22年度)小学館漫画賞一般向け部門を受賞。

デビュー以来、八方塞がりの人間を主眼に置いた作品を描き続けている。

過剰な暴力表現と繊細な心理描写とが同居する特異な作風である。絵柄では吹き出しの中に入れた独特の擬音(「ニギ・・・ニギ・・・」など)により、人物の動作音と周囲の喧噪感を醸し出すことが多い。

これに対比させるように陰影を際立たせた静寂な一枚絵によって、人物の絶望感を出す手法を用いている。

wikipediaより引用

えぇ・・・ドラえもん!

まぁでも昔のドラえもんはファンタジー系っていうよりも、社会に一石投じるちょっと悪い感じのキャラだったので納得ですね。

Twitterもしてらっしゃいます。写メが芸術的なのが多いので勉強になるっすねぇ。

これなんか特にお気に入りです。

すげぇ。

月刊アフタヌーンで連載していた

スマグラーは2000年の5月号~8月号で連載してました。

この頃と言えば村上もとかさんのJIN -仁-、矢沢あいさんのNANA、二宮知子さんののだめカンタービレ、浦沢直樹さんの20世紀少年、岸本斉史さんのNARUTOなど2016年現在でもきいたことのある名作の連載スタート時期。

こんな時期に誕生したスマグラーはある意味名作への階段を着実に歩んでいたのかもしれませんねぇ。

スマグラーのあらすじ

夢をあきらめたフリーター・砧が借金返済のため、その身を投じたのは、違法なブツばかりを扱う「運送屋」。
たった一度のミスすら許されない、死と隣り合わせの世界で、砧は己の「覚悟」を試される!

ちょっとあらすじすぎるので、まずは登場人物!

運送屋の花園丈(はなぞのジョー)と塚田のぼる(つかだのぼる)通称じじいの二人が、運び屋の仕事をしてます。

ジョーに仕事の依頼をするのは、金貸しの山岡正久(やまおかまさひさ)。

金貸しの山岡が役者志望で挫折した砧涼介(きぬたりょうすけ)をジョーに紹介します。

そして、運び屋のバイトを始めるわけですけどそこに絡んでくるのが、背骨と内臓の名をもつ殺し屋の二人組。業界では知らないと噂の殺し屋。

そして、背骨と内蔵に殺しの依頼をする児玉組の児玉ちはる。

といった感じですね。

・・・。

わかりづらいっすよね。

えぇ、マンガの冒頭部分にですね、スマグラー相関図がでているのでそれを参考にしていただければと。

で、スマグラーを闇金ウシジマくんより先に読む4つの理由

実はスマグラーって真鍋昌平さんのデビュー作品なんですよね。

で、デビュー作品なので1番最初に読んで欲しいっていうのと1巻読み切りで読みやすいからっていうのが最大の理由なんですけど。

ぶっちゃけますとウォーミングアップして欲しいなって。

それが闇金ウシジマくんの前に読んで欲しい理由なんです。

なさそうで実際ありそうな暴力的な描写に慣れてほしい

先頭シーンで血が飛び交ったり、首が間接の可動域を超えてたり関節も変な方向いったりとまぁそういう描写があるんですけど、こういうのってちょっと間接的に描いてあるじゃないですか、普通。

真鍋昌平さんの作品はこれでもかって程直接描かれています。

でも、マンガなのでそんなにグロさはないですけど、ちょっと身近にありそうって考えだすとと急にグロく感じたり、うぉぉ痛いよこれ~って気分になってきます。

なので、まずはスマグラーでなれてほしいっす 笑

いやこれあるでしょ笑 的な非日常的な世界

場所ですよね、やっぱり。

ホテルの一室。地下室、トラックの荷台の中、コンビニ、人気のない山中、歩道橋、パチンコ、組のお家等わるーい香りがプンプン臭うわけです 笑

実際に歩道橋とかホテルの一室とか日常で接することあるんですけど、そこに地下室やら山中やらが加わってきて更に登場人物によってワルーい香りがぷんぷんしてくるんですよね。

こういった場所は頻繁にでてきます。

闇金ウシジマくんだとぼろっちぃアパート、埠頭、大型トラック、車の通らない広い交差点、歌舞伎町のバッティングセンターマンガ喫茶などなど上げればキリはないですね。

でも、こういった場所が描かれてるとなんかありそうだなって実感わいてきませんか?

そのセリフはなかなかどっかで聞いたことないと書けないんじゃないかぁ~ってセリフと心の声のツッコミ

えぇ、真鍋昌平さんの作品に多いのが、これ、聞いた話なんじゃないの?というセリフです。

真実はぶっちゃけっわからないですけど、セリフがすごくリアル。

例えばですね、

骨までシャプリつくすから「シャブ」だなんて・・・ドラッグなんてネーミングよりずっとセンスがイイ!!

なんてセリフが出てきますけど、こんなの思いつきます? w

でもこれ、思いついてたら相当すごいですよね。こういうセリフが闇金ウシジマくんでもバンバン出てきます。

それと、心のツッコミが面白すぎます!

「1人サボテン」「いちいちエバンなよ」こんなセリフ入れる必要ないんじゃないかって感じるんですけど、多分読者が思ってることをそのままツッコミにして入れてるのが妙におもしろくさせるんですよね。

これ、クセになります!

人間の恐怖、快楽、痛みの先にある本音の気持ち

やっぱりこれじゃないですか、真鍋昌平さんの作品で「いいなぁ」って思うところ。

どんだけ社会の底辺を生きてようが、裏社会で生きていようが、どんだけ人を殺そうが、死ぬってことに対して怖いし、優しくされた時に感謝する気持ちは実は誰でもあるんだよって投げかけてくれるとこじゃないですか。

砧の優しさに触れた背骨の気持ちや、ジョーの親心というか男気あふれる砧への気持ちは感動しましたね。

また。スマグラーに限らずウシジマくんでもそうですが、登場人物の視点になって物語を読むと気持ちや考え方が変わるのが面白いところかなって。

スマグラーの感想 まとめ

理由としてはウシジマくんでなれるのもインですけど、smugglerでなれてもらいたいなと。

真鍋昌平さん、デビュー作全1巻のスマグラー、オススメです。

あとがき

実はこのスマグラーに映画化記念特別読み切り編として、「SMUGGLER 殺し屋 背骨と内臓」があるんですよね!

裏社会の伝説と化した最凶の殺し屋・背骨と内臓のシゴトの「現場」を描いた、本編の前日談!

ということで、番外編があるんですよ。金田広美が殺されその父親の知り合いの依頼で内蔵と背骨が派遣されるお話ですね。

なぜスマグラーなのに表紙に闇金ウシジマくんの高田が写っているのか?

高田と背骨と内蔵の関係は?映画化に合わせて描き下ろしされた番外編はよく考えられてます。

気になった方やファンの方は抑えておきたい一冊ですね!